用途 |
泳ぎと潜りにおいてたぐいまれな能力とスタミナを持つこの犬は、漁だけでなく、漁船や財産を守るガード・ドッグとして大変役に立ち、漁師の伴侶として切り離せない存在である。魚を捕らえることに非常に長けていて、注意力があり、魚が逃げた場合(かぎ針または網から)、自発的に海へジャンプし、必要とあれば水に潜り魚を採りに行く。破れた網やほどけた太綱を泳いで取り戻す。距離がかなりあったとしても、漁船や海岸との間の連絡役として使用される。 |
沿革 |
かつてこの犬種はポルトガルの海岸のいたるところにいた。漁法が改良されたために、現在では本犬種の故郷であると考えられているアルガルベ地方に限られて使役している。ポルトガル沿岸にはるか昔からこの犬たちがいたことが判明しているので、純粋のポルトガル犬として犬種名が付けられた。 |
一般外貌 |
中庸のプロポーションで、輪郭は直線的であるが、僅かに凸状を呈する。バランスが良く、がっしりとしてよく筋肉が付いている。コンスタントに泳ぐことによる筋肉の発達は、顕著である。 |
習性/性格 |
活発、断固として勇敢、控えめ、疲労に耐える。表情は厳格、鋭敏、思慮深い。さらに視覚と嗅覚がよく発達している。並外れて利口で、訓練しやすく、忠実であり、主人の命令に喜んで従う。 |
毛色 |
単色、あるいは複数の組み合わせ。単色はブラック、ホワイトあるいはさまざまな色調のブラウン。組み合わせはブラックあるいはブラウンとホワイトの組み合わせ。毛色がホワイトでも鼻、口、瞼がブラックであればアルビノではない。毛色がブラック、ホワイト、あるいはブラックとホワイトの組み合わせの犬では皮膚はわずかに青みを帯びている。この犬種固有の特徴として、被毛が非常に長く伸びたらすぐに、中躯、後躯、マズル、尾の被毛を刈り込むことが挙げられる。尾先の被毛は羽の形でそのままの長さが保たれる。 |
サイズ |
体高 | 牡:50~57cm 理想は54cm
牝:43~52cm 理想は46cm |
体重 | 牡:19~25kg 牝16~22kg |