用途 |
コンパニオン、警備犬及び作業犬 |
沿革 |
ブラバント地方の「ブレンバイサー」(牛噛み犬)の小型の犬がボクサーの直接の祖先と考えられている。当時「ブレンバイサー」の繁殖は主に猟師によって行われ、狩猟の際に使用された。その作業とは、ハウンドによって追いつめられた獲物を捕らえ、猟師が到着するまでそれをしっかりと獲保することであった。そのためにはしっかりくわえて保持することが必要で、十分噛むためのできるだけ大きな口としっかりした幅広い歯列を持っていなければならなかった。これらの特徴をもつブレンバイサーがこの作業に最も適しているとして繁殖に使用された。あらかじめ作業能力があり、使用目的に適した犬だけが選択された。このような選択繁殖によって、幅広いマズルとターン・アップした鼻をもった犬が作出された。
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一般外貌 |
ボクサーは中型で、滑らかな被毛をもち、頑丈な犬であり、コンパクトでスクエアな体躯構成で強健な骨格をもつ。筋肉はよく発達し、引き締まった外貌を呈している。歩様は快活で、力強く高潔さが感じられる。ボクサーはぎこちなさや重々しさはみられず、またサブスタンス(実質)に欠けていたり、ひよわではない。 |
習性/性格 |
ボクサーは神経質ではなく、自信に満ち、穏やかで安定している。性格が最も重要であり、十分に注意を払う必要がある。主人及び家族に対する敬愛と忠実、また警戒心と防衛に対する勇敢さはよく知られているところである。家族に対しては無邪気で、見知らぬものに対しては疑い深い。遊ぶ時は楽しく、親しみやすいが真剣な場面では恐れをなさない。従順な性格から訓練は容易で、決断力があり勇敢で、生まれながらにして嗅覚が鋭い。欲求が少なく、きれい好きで、警護犬、伴侶犬及び作業犬であると同時に、愉快で、価値ある家族の一員である。年をとっても狡猾さや、人を欺くようなところはなく、信頼がおける。 |
毛色 |
フォーンまたはブリンドルである。フォーンの色は様々な色合いが見られ、薄いフォーンから濃いディアー・レッドまであるが、最も美しいのはその中間(レッド・フォーン)である。ブラックマスクである。上記のフォーンの色調の中に見られるブリンドルはダーク、またはブラックのストライプで肋骨方向に流れている。地の色とストライプははっきりと対照を成していなくてはならない。白の斑を全く否定する必要はなく、かなり魅力的である。 |
サイズ |
体高 | キ甲から肘を越えて地面までを測定。
牡:57~63cm 牝:53~59cm |
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体重 | 牡:30kg以上(体高約60cmに対して)
牝:約25kg(体高約56cmに対して) |