用途 |
狼や泥棒と勇敢に闘い羊の群れを守る忠実な番犬。農場や家屋を守る優れた番犬であると同時に、人の護衛にも長けている。時として牽引用の犬として訓練されることもある。 |
沿革 |
エストレラ・マウンテン・ドッグは古代よりエストレラ山脈(ポルトガル北部の高い山脈)に生息しており、その起源は明らかではないものの、イベリア半島における最古の犬種の一つと考えられる。山の麓から頂上まで生息しているが、主として夏に、雪が解けてなくなった頃、高温により牧草が完全に干からびた低地から緑の牧草を追い求めて登ってくる羊の群れに伴って登ってくるのが見られる。エストレラ・マウンテン・ドッグは牧羊犬、番犬として現在もなおこの地域に生息している野生動物から羊の群れを守っている。ポルトガルの他の地域、主として国の中央部にも点在して見られるが、これらの犬の故郷はエストレラ山脈であり、仔犬の時にエストレラ山脈からこの地域に連れて来られたか、エストレラ山脈地方出身のブリーダーによって繁殖されたかのいずれかである。
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一般外貌 |
マスティフ・タイプのモロシア犬で、ボディは輪郭がわずかにふくらみを帯び、引き締まり、素朴感がある。均整が取れ、形態的には完璧で、全体が調和してまとまっており、長期間に渡って犬種の純粋性が保たれてきたことの証となっている。 |
習性/性格 |
警戒心が強く、威厳がある。表情は落ち着いているが、鋭敏で、活き活きとしている。時折、見知らぬ人に対して見せる脅すような不信感はものすごく、印象的である一方、飼い主である羊飼いへの献身と忠誠心は際立っている。 |
毛色 |
以下の色のみが認められている。フォーン、ウルフ・グレー、イエロー。いずれも単色あるいはホワイトのマーキングのみ認められている。 |
サイズ |
体高 牡:65~72cm 牝:62~68cm
許容範囲は上下約4cmとする。
体重 牡:40~50kg 牝:30~40kg
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